「最新稼働率ランキングから見える営業ポイント」
アミューズメント支援部
2019年6月1日~15日までの全国稼働率ランキング。
参照するのはメディアシステム株式会社の客数調査システム「エンタープライズ」。日本全国各地の約6,000店舗の客数状況を把握できる。
6月は上半期でも客数減少の月。今年はゴールデンウィークの連休が長く、連休明けからの客数落ち込みが比較的顕著であり、6月前半もその傾向を引き継いでいる。
エンタープライズ上の稼働率ランキング上位1,000店舗の稼働率平均は6月1~15日では30.5%。先月5月は前半部の連休の影響で高くなるが34%。3.5%の稼働率低下となっている。
2019年6月ランキング1位は大阪府の四海楼air。全国的に見ても大型店がひしめき圧倒的な激戦区の様相を見せる大阪千日前商店街内にあるスロット専門店。目の前には楽園なんば店が1,111台。
裏手にはマルハンなんば本館が1,156台。近隣にはマルハンなんば新館1,086台。といった1,000台超えの店舗が集まり、その他123、大東洋といった店舗があるとんでもないエリアにて、2フロア243台を全5円スロットで運営する。近隣競合のスロットは20円部門が中心であり、その中で5円部門に特化して圧倒的な高稼働を維持している店舗である。
激戦区であり競争は極めて厳しいエリアではあるが、店舗が多数あるだけに圧倒的な客数が集まるというエリアでもあり、その中で部門を特化することにより客数を集めることに成功している店舗といえるだろう。
2位には東京秋葉原のアイランド秋葉原店。四海楼airは5円スロットに特化しているが、アイランド秋葉原店は秋葉原といった地域特性を活かして、アニメキャラクターを前面に押し出し、機種構成も合わせて特化している店舗である。ここのところ遊技機メーカーもアニメ版権機種を積極的に登場させており、アイランド秋葉原店にとっては追い風となっていると考えられる。
しかしながらこういった機種をそろえて萌えアニメ系で特化を目論む店舗も数多く見られるが、アイランド秋葉原店ほどやり切れていない感もあり、秋葉原といった地域以外ではなかなか難しいのかも知れないと推測できる。
ここ数カ月の間、1位と2位の店舗の序列に変化はない。地域に合わせ営業に特化している店舗が上位を占めているという事実は営業に難儀する店舗にとっても見逃せない事実といえそうである。
3位はプラザ博多店。プラザの屋号で福岡県内に店舗展開を行うが、各店舗高稼働を実現するグループ。プラザ博多店は博多駅前にある2層店舗。夜ともなると空席を探すのも難儀になる。新幹線の止まるようなターミナル駅前にて繁盛させる店舗が少ない中で圧倒的高稼働を見せる店舗である。
4位、5位、10位に沖縄の店舗がランクインしている。沖縄に高稼働店舗が多く存在するのには様々な理由が存在すると思われるが、その中でも560台が設置台数の上限となっていることが大きな要因といえるだろう。店舗の大型化が進んだ昨今ではあるが、大型店が増えることにより供給過多となったことで、稼働率低下を招き、また新台の導入合戦となり資本力のある企業が有利となったが、沖縄ではその傾向は比較的少ない。
沖縄繁華街の一つである新都心おもろまちに存在するのがピータイムおもろ。沖縄特有30Φスロットをメインとする店舗。25Φのスロット、ぱちんこ部門の稼働も高い。この店舗は沖縄全土が等価を選択していた時代に唯一分岐をつけて営業していたという過去がある。
M’sガーデンは沖縄唯一の鉄道機関であるゆいレール、旭橋駅前。国際通りからもほど近い準繁華街店舗。都会のオアシスといったコンセプトが示すように、木材を上手く利用したリゾート感覚を醸し出す外観は店舗作成の際に全国の店舗が視察に訪れる。10位のJパークディノは関東や中部地方にも店舗展開を行うオータグループの店舗。うるま市の住宅地にあるが、映画ジュラシックパークを思わせる看板や外観に特徴がある。
6位には鹿児島県霧島市のダイナム国分店。ぱちんこ1円、2円、スロット10円、5円で運用する低単価専門のゆったり館。ダイナムといえば480台の設置台数を思い浮かべるが、開店当初こそ480台であったが、その後511台となり、今年のGW前に603台となった大型のダイナムである。
7位には千葉県柏市の楽園柏店。柏駅前のディスカウントショップドン・キホーテが入るビルの地下。4月末には店舗前にピアが3店舗目となるスロット専門店を開店させ、大手同士のぶつかり合いの様相を見せていた。6月に入り客数もひと段落したところで稼働率が高くなるあたりを見ると、競合の仕掛けに対して一定期間は静観し、頃合いを見計らって対抗を仕掛けたのではないかと推測ができる。6月のランキングでは唯一1,000台超え店舗である。
ランキング8位は広島県福山市の333。エンタープライズ稼働率ランキングの上位常連店舗である。近隣に大型店の出店や競合の改装があった後も高稼働を維持する。外観や内装が至ってシンプルながら、高稼働を維持する姿に全国から視察を行う業界人が絶えない店舗でもある。
9位はピア横浜西口店。1円ぱちんこ213台を運営する小型店舗。店舗前の通りを挟んでピア横浜モアーズ店が764台で運営。こちらが高単価専門店であり、低単価部門の客をこちらで受け入れている。元はプリンス横浜店であったが2014年に居抜きにてピアが出店。出店当初はスロット専門店であったが、現状は1円ぱちんこ専門店。近隣自社店舗の運用状況に合わせて小型店舗の運用形態を変化させるピアグループの得意とする技が高稼働を生んでいるともいえる。
6月は祝日も少なく大きな動きを見せる店舗が少ないため、実績のある店舗の高稼働維が見える。7月は盆期間前の動きがある時期でもあり、ランキングにも変動が見られるのではなかろうか。
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