今年、500台クラスの郊外店で業績アップしている店舗の戦略とは?
アミューズメント支援部
今年、好調な500台クラス郊外店の理由は?
答えは、
「 20円スロット部門の機械投資による業績アップを捨てた 」からです。
代わりに注力しているのは、
「 20円スロットと4円パチンコ、20円スロットと5円スロット、5円スロットと1円パチンコ などの、ユーザーを連動させる集客企画・施策による業績アップ 」です。
まず、20円スロット部門の機械投資による稼働アップを捨てた理由は、結局、大手・大型店に包み込まれ続ける現状であり、
むしろ、今年に入り、そこを意識・注力した瞬間から、業績ダウンが始まる可能性すらあります。
で、今、違う言い方をすれば、対大手・大型店とでも競争できるのは、
部門というよりは企画です。
理由は、大手・大型店の投資のメインはやはり機械で計画・実施しており、
出玉投資と企画投資は回せていたり、いなかったりのケースが増えています。
特に機械投資が多い店舗になればなるほど、2次商圏に向けた、ガセ的な企画を多く実施している傾向にあります。
また、通常時における20円スロットは?というと、
ジャグラーメインで、L北斗、Lモンキーターンに中間設定、たまに、Lからくり、Lヴァルブレイブで①⑥設定みたいなパターンが大半です。
これはこれで、一部の常連ユーザーや2次商圏ユーザーに対しての、満足度は低くないのですが、流動性のある20円スロット・4円パチンコ併用型のユーザーの満足度は低下しています。
なので、そういったユーザーは、特に話題機が少ないタイミング、まさに今のようなタイミングほど店舗選びを見直している傾向にあります。
で、そういったユーザーに、集客の起点として機能しやすいのは、「 高単価・低単価×パチンコ・スロット全体をクロスさせた企画 」です。
この「 高単価・低単価×パチンコ・スロット全体をクロスさせる 」というのが分岐点で、言い方を変えると「 結局は20円スロットだけ頑張ればいいんでしょ 」と思われたら、効果は半減します。
次に、どこまで商圏範囲を広げられるか?そのための、引き続きWEB集客施策は重要であり、実施・注力のタイミングは、「 休日の特定日・企画日 」が初期においては重要です。
500台クラスの郊外店が今すぐに取り組んだ方が良いことは?
答えは、
「 各貸し玉別、タイミング別、カテゴリー別 」の、自店と商圏ユーザーの客層と客質の再調査および、役割と目的を再設定することです。
各貸し玉別の視点で、好調な500台クラス郊外店で多いパターンとして、
4円パチンコ「 利益 」、1円パチンコ「 粗利 」、20円スロット「 集客 」ですが、
例えば、20円スロットの「 集客 」1つをとっても、
①スマスロ機の集客起点は、Lからくりサーカスの設定①⑥? or L北斗の設定②④?
②特定日のジャグラーの集客起点は、マイジャグ②④? or その他ジャグ①③⑤?
③ジャグラー、メイン以外の集客は、1台バラエティ? or 3台バラエティ?
そして、4円パチンコの「 利益 」という点でも、
①話題機を、4円パチンコ台数×5%購入で一部売却? or 3%購入で高稼働・高粗利状態で放置?
②スペックの尖った販売台数1万台以下の新台は、購入? or 未購入?
③4円パチンコから1円パチンコへの移動のタイミングは、月間平均粗利1,500円以下? or 土日平均粗利2,500円以下?
など、切り口や論点は、市場、ポジション、目標など、今年は変化している市場が多く、かつ変化させやすい年だと感じています。
本コラムを最後までご覧いただきましてありがとうございます。
今年度の中型店の業績アップに向けてさらなる意見交換やヒントをご要望のホール様は、船井総研までご相談・ご連絡頂ければ幸いです。

船井総合研究所のアミューズメント支援部。ぱちんこ店舗運営を本業とされている経営者様、ぱちんこ店舗運営からの多角化・撤退をご検討されている経営者様を対象にコンサルティングを展開しております。