コンサルタントコラム 2022/5/26

駅前小型・中型店でも好調な店舗の特徴

シニアコンサルタント今西優貴

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GW終わり前年対比で稼働ベースパチンコが105％～110％、スロットは95％～100％
とはいえ、前年は緊急事態宣言やまん防が発令されていましたので100％超えは当然の結果かと思います。
スペックアップにより、パチンコは玉単価の上昇により、売り上げべで110％～130％と上昇、一方5号機撤去後のスロットは稼働こそ維持、ややダウンであるものの売上は60％～70％と苦戦が続いております。
特に郊外店に関しては大型店1000台クラスがシェアを獲得している構図が全国47都道府県の全てのエリアで同様にみられ、400台以下、否、500台以下のホールであっても客数シェアを獲得出来きず苦戦のホールが多いのが現実です。
逆に駅前立地エリアで一つ言えるのはまだ、郊外店と比較して小型、中型店で好調なホールが存在している事が言えます。
そこで、今回は駅前立地のホールで好調なホールってどんなホール？という内容で書いてみます。

駅前店で400台以下のホールで好調なホールのルール化は以下の通りです
①競合店が存在しない
②自社グループ店でシェアを70％以上獲得できている
③パチンコ・スロット共に低貸し特化ホール

当たり前の事ですが競合が無ければ、エヴァが無くとも、リゼロが無くとも営業はできるのです。
実際に私のクライアントで無競合状況にある好調ホールはメイン機はガンダムユニコーンです。
機械力？接客力？販促力？はい営業力と言われるものは全て平均以下なホールです。
乱暴な言い方かもしれませんが、無競合であれば、極論高いレベルの営業力など必要ないと私は思っております。

また、②の事例といたしまして以下の通り。
昨年まで360台と200台の2店舗経営でしたが、競合であった300台ホールをMAにて取得した結果、2店舗→3店舗へ。
シェアは約50％→70％まで引き上がった結果、競合店1店舗300台クラスVSグループ店舗合計約900台の構図となりドミナント戦略でエリアの制圧に成功しました。
③いわゆる差別化戦術。駅前に限らず郊外店でも好調なホールは見られます。

上記①～③ですが、特に①はなかなかこのような恵まれた環境化のホール様は少ないと思います。
さらに付け加えると、駅前無競合の立地条件下であっても成立しない事も最近は多々あります。
駅前小型の商圏範囲は広くみても1キロです。
その1キロの（住居人口・昼間人口・乗降客数）が少なすぎると客数のシェアは100％であっても採算に乗らない事です。
300台クラスであれば1500万以上の粗利なら15000人～20000人は欲しい所です。
「無競合だけどそんなに人口いないよ・・・」正直言いますと、競合店が存在せずとも商圏人口が存在しなければ採算に乗せる可能性は低く、無理な投資は避る。
もしくは、逆にコロナにより撤退物件の立地に鞍替えを検討してもよいかと思います。
また、MAにおるドミナント戦略も明日すぐに実施出来る要件ではありませんので、どちらかというと①②は企業戦略として検討すべき事項であります。
③は現段階で現実的に小規模ホールでも可能性がある戦術と言えます。
こちらも、以下の成功の条件があります。
●商圏人口
●4円・20円をあきらめる
●低下し店として台数で優位なポジションを確立出来る
●全国数値と比較し1円ぱちんこの支持率が高い・5円・10円スロットの台数比率が低い

まとめますと、①②は機械や出玉では無く企業戦略。③は実施店舗は多いが条件付きとなります。。

どれにも該当しいない・・・となると粗利50万以内の粗利アップの小ネタならありますが、残念ながら抜本的な財務改善となるウルトラCは今や存在しません・・・あるとすれば、お客の遊戯行動の流れが変わる・・・今年の夏～半年「6.5号機からタイミング」が投資のタイミングではないかと予測しております。

小型店は駅前・郊外に限らず今後も苦戦を強いられるのは必至です綺麗事は言いません。
しかしながら、駅前店であれば、「条件付き」でいいお店を作れる可能性も０％ではありません。
可能性が0％であれば賃貸業・新規事情に切り替えれば良いと思っております。
今小型中型店の大事な経営判断として、可能性の無い店舗への投資が一番企業体力を損ないます。

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