コンサルタントコラム 2019/12/3

突撃インタビュー!イノベーション企業は何を捨てて、何を得たのか!? vol.1【株式会社エスエープランニング グランドマネージャー中村政己様】

チーフコンサルタント  岩佐 直文

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REモデルパチンコ経営セミナー
https://sem.funai777.jp/seminar/038554/
日程:2019年12月07日(土)
時間:13:00~16:00(受付開始12:30~)
場所:船井総研 東京本社
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皆様こんにちは!
船井総研アミューズメント支援部
イノベーション企業インタビュー隊の岩佐です。
 
インタビュー隊では、アミューズメント業界で
イノベーション旋風を巻き起こしている真只中の企業様に、
「 イノベーションを起こそうとした背景や目的 」
「 実行するために捨てたこと 」
「 成功するためのポイント 」
「 実行する過程でぶつかった壁 」

等をインタビューしております。
 
今回は第一回目ということで、
アミューズメントビジネス経営研究会でもMVPを受賞された
株式会社エスエープランニング 
グランドマネージャー中村政己様
です。
それでは、よろしくお願いします。
 

 
岩佐:
2019年ももう終わりですが、
今年を振り返ってみて“一番のイノベーション”はなにですか?
 
 
中村様:
弊社では2017年に営業外店舗集客、2018年に全力バラエティと、
業界の当たり前と逆の戦略をとってきました。
2019年は会員データを活用した会員様の来店頻度を最大化させる
会員ストック型モデルを推進しました。
 
今年の一番のイノベーションは、
この「 会員ストック型モデル 」を全社で展開したことです。
 
 
岩佐:
会員ストック型モデルですか。
確かに機械一辺倒の業界では会員データの数値を
営業指標にしているホールは少ないですね。
これは平均稼働の目標値を捨てたということでよろしいですか??
 
 
中村様:
はい、そうですね。
弊社では平均稼働で営業の判断はしていません。
すべて会員稼働を見て機械選定や、利益率管理をしていますね。
今のベースの状態を考えると、2年前の稼働と量も質も異なりますから、
そこの考えをまず改めようということで、
モノからヒトに考えを変えました。
 
 
岩佐:
平均稼働を見ていないのは驚きです。汗)
それでは、会員ストック型モデルを全社で展開していく上での
“成功するためのポイント”と”ぶつかった壁”を
教えていただいてもよろしいですか?
 
 
中村様:
“成功するためのポイント”は、専任化を進めることです。
通常では取り扱わない数値を扱っていくので、
既存の店長では中々受け入れがたいことが多々あります。
 
そのためデータに強い若手を抜擢し、
良い意味で業界脳に染まってない人に実行させることですね。
既存の店長が店舗営業の全権限を持つ組織体制を捨てて、
店舗営業の業務を細分化して、
それぞれに専任者を抜擢する組織体制にしました。
 
“ぶつかった壁”は、メンバー間における理解の浸透です。
やはり、機種別データをもとに営業をやっているメンバーと
意見のぶつかり合いはありました。
そのメンバーをどう理解させるか。
これは営業のトップである私が啓蒙していきました。
 
 
岩佐:
装置産業とはいえ、何かイノベーションを起こすときは、
結局人が重要ということですね。
そのような2019年を踏まえて、2020年は何に挑戦したいですか?
 
 
中村様:
2020年ですか。。。
現状、今の施策を実施途中ですので、
その精度アップはもちろんしていかなければなりません。
 
あと、2020年は営業の成功の定義が変わってくると思います。
外部環境として、機械の影響力が少なくなっているため、
企業の規模や経営資源で勝負が決まるようになっていない。
これは厳しい反面逆にチャンスととらえています。
 
1番店でなく、2~3番店以下でも十分儲かる営業モデルを
構築することに挑戦したいですね。
既存の営業モデルを実施しても縮小していくだけですから。
 
 
岩佐:
中村様ありがとうございます。
新しい営業モデルを構築へ挑戦する2020年、楽しみですね!
最後に、3年後勝ち残っていくために
実施していきたいことを教えてください。
 
 
中村様:
店舗数の拡大と社員のプロフェッショナル化、
オープンイノベーションですね。
遊技人口が減っていく中で店舗数の拡大は必須です。
 
その上で、生産性を上げるには社員のプロフェッショナル化も重要。
あとは、自社だけでできないこと、知らないことがたくさんあるので、
他社との交流をとおしてオープンイノベーションを起こしたいですね。
 
 
岩佐:
中村様、本日は貴重なお話ありがとうございました。
 

 
中村様のインタビューを終え、
11月の寒空の下、情熱を持った中村様のお話を聞いた私は寒さも感じず
業界の明るい未来にワクワクしながら帰路につきました。
 
 
 
今回インタビューさせていただいた中村様がゲスト講師してくださる
セミナーが12月7日(土)に開催されます。
このセミナーでは、2020年時流適応型の営業方針・戦略をお伝えします。
 
中村様には、今回のインタビューでは話せなかったことや、
より深堀した話をしていただきます。
ご興味ある方はご参加ください。
 
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REモデルパチンコ経営セミナー
https://sem.funai777.jp/seminar/038554/
日程:2019年12月07日(土)
時間:13:00~16:00(受付開始12:30~)
場所:船井総研 東京本社
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担当者
チーフコンサルタント
岩佐 直文

船井総研に入社後、パチンコ業、旅行業、旅館業、イベント企画業、広告代理業のコンサルティングに従事する。 船井幸雄の教えである「競争から共生へ」をモットーに、中小ホールに向けて「 戦わないで、儲かるビジネスモデル 」を提案している。 幅広い余暇産業のコンサルティングをしている経験から、余暇産業の異業種事例をパチンコ業へ活用することも得意としている。