コンサルタントコラム 2023/1/13

Web集客に広告代理店はいらない⁉➊

シニアコンサルタント  中井 将司

いつもお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の中井です。
いつも業績UP!船井流パチンコ情報をお読みいただきましてありがとうございます。

本日は『Web集客に広告代理店はいらない⁉』と題しまして3回に分け、好調法人が取り組むWeb専任人財の取り組みをお話しいたします。

下記に当てはまる経営者様にはぜひ読んでいただければと思います。
・Web集客をしているのに客数シェアが上がらない
・広告代理店にWeb広告を依頼しているが集客効果が見えない
⇒新装開店と同時に広告配信しているがシェアが上がりきらない
・Web広告の専門社員or部署を抜擢したが、成功しているか判断できない
・いろんな広告代理店に依頼したが効果が見えにくい
・若手人財が目指せる役職を作りたい

本日は第一回として実際にWeb集客専任人財を抜擢した法人の事例と、抜擢による効果をお話しいたします。

 

なぜ脱広告代理店でWeb集客に成功するのか?

 ではさっそく事例法人についてお話しようと思います。本日お話しする事例法人は郊外店舗を中心とした約10店舗クラスの法人になります。
こちらの法人が抱えられていた課題としては下記がございました。
①広告代理店にWeb広告の出稿を依頼しているが集客効果が見えない、また複数の代理店に依頼したがどこも成果に繋がらなかった
②自社人材ではWeb広告の知識がなく、代理店のレポートを見るだけで良し悪しの分析ができない
③店長ポジションが埋まり切る中で若手社員が目指せる役職ポストを作っていきたい

①②については他法人でも散見されます。特に①の成果に繋がらないというのはWeb集客に取り組む店舗の90%以上で見受けられるケースです。この理由としては広告代理店が配信するWeb広告がそもそもぱちんこ・スロットユーザーに配信されていないことが挙げられます。
広告配信を行うにあたっては、現在ぱちんこ・スロットユーザーが検索しているキーワードを指定し、そのキーワードを検索している人に向け配信するやり方が一般的です。そして現行機種で約35万キーワードほどをユーザーは検索しており、これらのキーワードを指定していない場合にはユーザーに届いていない可能性が高いのです。しかし、多くの代理店ではキーワード数自体も数千、またその数千も「ぱちんこ エヴァ」だったりの簡単なキーワードのみで実際はぱちんこ・スロットユーザーに配信出来ていないのです。そもそもユーザーに配信出来ていなければ、いくら費用をかけても集客にはつながりません。

これらの課題を解決し、集客数アップに成功するために必要なのが『自社でWeb集客人財を育成する』ことです。一部の好調な法人は代理店依存から脱却し、自社人財の抜擢育成に取り組み集客数アップに成功しています。

 

脱広告代理店で販促費削減&集客数アップ事例

 では実際の事例数値についてお話をできればと思います。こちらの法人では約半分の店舗では毎月広告代理店に依頼し、Web集客をしておりましたが、まずは旗艦店から自社の専任人財による広告運用へ切り替えました。その結果についてお話しします。

 まず広告数値ですが、下記のような結果となりました。特に注目すべき点が広告の表示回数クリック数は増加し、かつ費用は削減できている点です。費用についてはもともとは広告費の40万円と代理店手数料で10万円の合計50万円が発生してりましたが、自社の専任人財に切り替えることで費用も半減し、かつ広告の表示回数アップにも成功しているのです。

ここでポイントになるのがクリック単価です。競合店の広告も多数配信されている中でも6円で配信出来ていることが成功のポイントになります。通常ぱちんこ業界では、バナー広告のクリック単価は平均約50~60円ほどと言われています。もちろんエリアによっては90円だったりの地域もありますが、ぱちんこ・スロットユーザーに絞れば10円以下のクリック単価で配信することが可能になります。逆に現在60円以上のクリック単価が発生している場合には、ユーザー以外に配信されている可能性が想定されます。
広告代理店では前述した通り、ユーザーに絞った広告配信は不可能に近いものになります。しかし自社で人財を抜擢し、Web集客を行うことでユーザーにのみ絞った高精度な広告配信が実現でき、結果として集客数アップに繋がるのです。

※ユーザーに絞った広告配信の仕方、専任人財がどのような知識をつけるべきかは本メルマガの第三弾でお話しします。

そしてこの店舗では広告運用を内製化して2か月で集客日の客数シェアアップにも成功いたしました。今までは自店が欲しいユーザー層に広告をピンポイントに届いていなかったため集客できていませんでしたが、やり方を変えるだけでローコストに集客数アップに成功することが可能になります。

また現在は旗艦店だけでなく、8割の店舗でWeb集客を実施しておりますが、全店において過去の代理店運用時のコストの約半分の金額で集客に成功しています。こちらの法人では、代理店依存でユーザーに広告が当たらず集客成果が上がらない、といった課題を抱えられていましたが、自社人材に内製化することで集客はもちろんコストの適正化にも成功しております。

 

Web集客専任抜擢によるメリット

 最後に専任人財を抜擢したことによるメリットをお話しいたします。
①Web集客の高精度化による集客数アップ
②Web広告費の削減・適正化
③本社機能の最適化
④若手社員のキャリアステップの構築

船井総研では数十社の専任人財抜擢・育成をコンサルティングさせていただきましたが、それらの企業様で見受けられたメリットとしては上記の4点が挙げられます。①②については前述しましたが、これからの時代Web集客は必須になります。そういった状況下で代理店依存で効果がないWeb集客をしていては競合店と大きく差をつけられることになり、ここの高精度化は必要不可欠です。
また③の本社機能の最適化では、Webマーケティングを学ぶことで、本社のHPの最適化や各種採用媒体の最適化による採用数最大化、また第二本業となる新規事業の集客最大化など幅広いものに活用することが可能です。事例企業の中ではぱちんこで得たWebマーケティングの知識をもとに他業種の知識もつけながら別事業のWeb集客をされている企業もいらっしゃいます。
④のキャリアステップでは、今までは店長を目指すコースしか存在せず、上に役職者が詰まっており若手が店長まで昇格しにくく離職するというケースが事例企業でも散見されましたが、そこの解消にも成功しています。

メリットについても簡単にお話しさせていただきましたが、昨年から大手法人や各地域の高稼働店を中心にWeb専任組織の抜擢は進んでいます。2023年はスマスロにより市場は活性化することが予見されますが、そういった状況下では各企業ごとの集客力の差が大きく影響します。こういった人材育成についてはいかに早く始めることができるか?が問われますので、興味をお持ちの企業様はいち早く取り組んでいただければと思います。

 

セミナーのご案内

 最後までお読みいただきありがとうございます。今回は第一回として、Web集客人財抜擢の事例とそのメリットについてお話しいたしました。第二回ではWeb集客専任人財の抜擢方法について、第三回では抜擢後の育成方法についてお話しいたします。

また最後にセミナーのご案内をさせていただきます。今回多数のご要望を頂戴しましたため、実際に事例企業ではどのように抜擢したか、またどのように専任人財を育成したのか?などをセミナーにてお話しさせていただきます。より具体的な内容をもとに講座を準備させていただいておりますので、ご興味をお持ちの方は是非お申込みいただけると幸いでございます。

 

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担当者
シニアコンサルタント
中井 将司

大学を卒業後、船井総合研究所へ入社。 入社後はアミューズメント業界、製造業の支援に従事。 現在はアミューズメント支援部にてバラエティを基軸としたスロットの業績アップ支援やWEBを活用した集客支援など幅広く取り組んでいる。