コンサルタントコラム 2023/2/10

フィットネス業界(トレーニングジム業界)の時流変化

シニアアソシエイト  藤田 真輝

フィットネス業界(トレーニングジム業界)について、今後の業界はどのように変化していくのか。

日々変化していく時流を踏まえて今後はどのようなターゲット層にどのようなアプローチをしていくべきなのか。

本記事ではフィットネス業界に特化したコンサルタントが、業界の今後について詳しく解説いたします。

 

1.フィットネス業界とは

フィットネス業界は、健康と運動に関連する商品やサービスを提供する業界です。コロナ禍で大きな打撃を受けたものの、人々が健康的な生活を送るために運動を取り入れることが重要視されている昨今では成長が見込める業界でもあります。

2.フィットネス業界(トレーニングジム業界)の現状と課題

2-1.新型コロナウイルスによる市場の変化

フィットネス業界はどうしても2020年のコロナをきっかけに業界が変わりました。

その中で最新の資料では、2021年のフィットネス参加率は3.45%となっております。

2020年と比べると、少しづつではありますが参加率も回復傾向にあります。おそらくこのまま行くと、2022年の数値も増加傾向になることが予想されます。

この回復傾向になっている流れに、乗って売上を上げることが出来るのか?という点が非常に重要になります。

2-2.業態の多様化

ユーザーのニーズが多様化したことによって、フィットネス業界では業態も多様化しました。オンラインフィットネスの増加、パーソナルジムや24時間ジム、女性専用ジムなど。ビジネスモデルが非常に多様化しております。

どのビジネスモデルでどのターゲットにアプローチするか、企業として考えていく必要があります。

3.経営者がフィットネス業界で意識すべきこと

2023年に意識していただきたいポイントは下記3つになります。

①マーケットサイズの付加
②マーケティングの更なる強化
➂ハイイメージ付き大衆商法

3-1.マーケットサイズの付加

弊社では店舗の売上を考えるときに、下記の公式で考えます。

売上=MS(マーケットサイズ)×商圏人口×シェア率

この公式に当てはめると、今後はマーケットサイズの付加という観点が非常に重要になって

きております。ランチェスター戦略に則って考えると、26%のシェア率で地域一番店となります。

そのシェア率を取り切った上で、売上アップを考えるとマーケットサイズの付加が非常に重要になり、新しい商品(=マーケットサイズの付加)を取り揃えていく必要があります。

3-2.マーケティングの更なる強化

インターネットによる集客が主流になっている昨今、マーケティングに力を入れている企業と入れられていない企業での二極化の波が大きくなります。オンライン(WEB広告やポータルサイトなど)とオフライン(チラシや紹介制度)両方のマーケティングを強化していくということは必ず意識しましょう。

3-3.ハイイメージ付き大衆商法

皆様も毎日嫌というほどニュースで耳にすると思いますが、これからは更なる不況になって

いきます。ここ数年間が不況であるという点は変えられない事実かと思います。

その中で持つべき視点は、ユーザーの所得(収入)も落ちていくということです。

今まで高所得者だった人は中所得者に、中所得者だった人は小所得者になっていきます。そのような時流を考慮すると、ターゲットのπをより広げようと思うと、より”大衆向け”にしていく必要があります。その際に商品構成を粗利率を落とさずに、主力の客層は大衆向けにする(大衆うけしやすい価格設定にする)という考え方が必ず重要になってきます。

トレーニングジム・フィットネス経営においても、上記の視点を持っていただければと思い

ます。

そのような詳細の内容を踏まえ、2023年のトレーニングジム業界時流予測をまとめた無料ダウンロードレポートも公開させていただいております。

是非ご活用ください!

担当者
シニアアソシエイト
藤田 真輝

船井総合研究所に入社以来、トレーニングジム業界をはじめ整骨院、酵素風呂など多数の業績アップに従事している。お客様の目標・夢が実現するまで徹底的にサポートするをモットーに、現場主義を徹底し、全国のトレーニングジム施設の現 場に行き各成功事例をルール化したコンサルティングを行っている。全国各地のトレーニングジムの地域一番店創りを 日々サポートしている。