コンサルタントコラム 2019/7/4

【解説編】Q:なぜ、1000台クラスと競合しても300台クラスが経常利益6000万円以上残し続けているのか!?

チーフコンサルタント  岩佐 直文

昨日のコラムにて、
300台クラス小型店の3つの新営業モデルをご紹介しました。

【新営業モデル(1)】 300台10スロ専門店モデル
【新営業モデル(2)】 300台スマート20スロ専門店モデル
【新営業モデル(3)】 300台足元商圏特化型併設店モデル

この中から事例を元に
【新営業モデル(3)】 300台足元商圏特化型併設店モデル
の解説をさせていただきます。

1.収益構造
まず、機械代を必要最低限まで抑えました。

Before:機械代600万円 粗利比30%

After:機械代200万円 粗利比10%

売上、粗利が下がらない最低限の機械投資を行いますが、
機械選定のポイントは
(1)機械予算を年単位で計画する
(2)最新台から中古機運用に切り替え、機械代を減らしても機種数は維持
(3)中古機ポテンシャル指数を活用し、指数が高い機種は即中古で購入
です。

(1)機械予算を年単位で計画する
月単位で機械予算が決まっており、
機械予算を全て使うことが正しいという考えの上で
営業しているホール様がいらっしゃると思います。
このような状態から年単位で必要な機械が出る月に機械予算を配分し、
必要な機械が出ない月は機械をほぼ購入しないという
年計画に変更します。

(2)最新台から中古機運用に切り替え、機械代を減らしても機種数は維持
最新台8台、中古機2台から
最新台0~2台、中古機8台の機械購入へ変更いたします。

最新台の稼働貢献週は
現在では、4週を割っている機械が多く
投資対効果が得られないものばかりです。
この最新台の購入を抑えて、
中古機メインの運用にします。

ここで重要なのが中古機選定です。

(3)中古機ポテンシャル指数を活用し、指数が高い機種は即中古で購入

中古機選定では、
中古機ポテンシャル指数を活用します。

中古機ポテンシャル指数とは、
・導入1週目の全国稼働
・導入1週目の全国台粗利
・導入1週目の全国稼働下落率
・会員1人アウト、リピート率、遊技勝率
を掛け合わせた指数です。

この指数が高かった遊技機は
1週目で判断し、即購入していきます。

この3つのポイントを抑えることで、
機械代を抑えても、売上粗利が下がらない仕組みを
つくることが可能になります。

2.機械選定、配置、運用
機械代を抑えてできた原資で、
300台クラス小型店ならではの
足元商圏特化機種へ投資していきます。

足元商圏特化機種は、
4円Pで海物語シリーズ
20円Sでジャグラー
がメインになります。

会員の遊技履歴から分析をかけた結果、
足元遊技客数比率が
上記機種が80%以上
その他機種が40~50%
と高い数値がでております。

この足元商圏特化機種を
店内で動線が一番良いところに配置し、
店舗平均以下の粗利率で運用していきます。

特に粗利率を下げるタイミングは、
「 平日 」。
足元商圏のお客様が常日ごろから
遊技できる状態をつくります。

本日ご紹介できたのは、
新営業モデルのほんの一部です。

今回ご紹介した3つの新営業モデルの
成功条件と、営業の詳細は
9月に開催するセミナーにて解説いたします。

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もしくは、出店を考えている経営者の
皆様ぜひご参加くださいませ。

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担当者
チーフコンサルタント
岩佐 直文

船井総研に入社後、パチンコ業、旅行業、旅館業、イベント企画業、広告代理業のコンサルティングに従事する。 船井幸雄の教えである「競争から共生へ」をモットーに、中小ホールに向けて「 戦わないで、儲かるビジネスモデル 」を提案している。 幅広い余暇産業のコンサルティングをしている経験から、余暇産業の異業種事例をパチンコ業へ活用することも得意としている。