コンサルタントコラム 2019/7/11

~2019年出店トレンド~

  アミューズメント支援部

皆様こんにちは。

スロット旧基準機種の撤去、遊技機規則改正、消費増税等々、ぱちんこ業界を取り巻く環境は決して明るいとは言い難く、今のタイミングにて多額の投資を控える企業も多数存在。

しかしながら、店舗型のビジネスであるぱちんこ事業。店舗展開を行い、設置台数を増やしていかないことには、なかなか売上向上を実現させることは難しい。厳しい業界事情下の中でも出店を続ける企業は存在する。

今年は10連休と大型連休となったゴールデンウィーク。この連休前に全国各地において、更地の状態から立ち上げた新規店舗の数は5店舗ほど存在。少ないような感じもあるが、2018年度はほぼゼロである。
この5店舗新規開店のうち3店舗は1,000台超。やはり現在において新規開店を行えるような企業は資本力のある企業となる。

4月27日に新規開店となったのが「ベガスワンダープラザ仙台荒巻店」。宮城県仙台市青葉区のぱちんこ620台スロット380台、計1,000台の店舗である。

愛知県瀬戸市を本拠地とする株式会社ダイハチの店舗であるが、ここのところの出店攻勢に目を見張るものがある。愛知県企業ながら、2015年に長野県安曇野市に1,200台。同年に大阪府枚方市に1,700台と東京大田区に出店。2017年には長野市に1,300台。同年暮れに岐阜市に1,200台店舗と1,000台超店舗を他県出店している。

ベガスワンダープラザ仙台荒巻店が出店となった立地は、過去から話題となっていた立地であり、宮城県内企業を中心として東北企業は一度は検討した立地なのではなかろうか。

小高い丘のような立地となり、近隣地と高さが異なることや片側二車線計四車線となる264号線と面していないことが敬遠された理由だろう。

しかしながら近隣には競合するような大型店舗が存在せず、3キロほど離れたぱちんこ店舗密集地域は仙台駅前周辺であり、競合するような環境ではない。こういった空白地帯を狙った出店となったのだろう。

開店後に視察を行ったが、スロットを中心に若年層が集まっていた。渋滞等もあり若干来店には不便ではあるが、情報を集め広範囲に移動を行うような若年層にとっては、この程度は問題ないのであろう。この層が集まっている状況下において、どれだけ地元常連層を集められるかが今後の客数に大きな影響を与えるだろう。

しかしながらこの店舗が出来る前は住居併用のショッピングセンターが存在していた立地である。東日本大震災の影響もあり全館閉鎖となったが、近隣にはこのショッピングセンターに通っていた人も多く存在するはず。よってこの立地に来店することを苦に思わない層も存在すると考えられる。

ベガスワンダープラザは複合施設となっている。コンビニエンスストアの他、うどん店、100円ショップが入っている。どれも全国展開を行う名の知れたチェーン店である。

これらの店舗を目当てとして来店する地元客も存在しそうであり、こういった意味でもメイン幹線と接していない立地をマイナスと考えるのは早計かもしれない。

ここのところ大型複合商業施設においても必ず見るのが100円ショップ。この店舗の集客力には注目だ。ぱちんこ店での複合はまだ少ないが、今後複合する上では注目すべき商業施設かもしれない。

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担当者
アミューズメント支援部

船井総合研究所のアミューズメント支援部。ぱちんこ店舗運営を本業とされている経営者様、ぱちんこ店舗運営からの多角化・撤退をご検討されている経営者様を対象にコンサルティングを展開しております。