コンサルタントコラム2019/8/21

『島田コラム【新規店舗レポート】最高立地への大型出店グランキコーナ堺店』

チーフ経営
コンサルタント 島田 雄一郎

8月中盤は盆期間として、各地へ帰省を行う方々も多く連休となる企業や商店は多い。

令和元年の盆期間はカレンダー上での休祝日インパクトは少ないが、10日周辺より大型の連休としている場合もあるようだ。
盆期間の連休にての集客を狙い、新規出店を仕掛ける傾向の強いぱちんこホールであるが、昨今及び近未来の状況から、大型の投資を行う企業も少ない。更地からの新規出店はほぼ見られなかった。

このような状況下にありながら、このタイミングにおいて最も積極的な動きを見せたのがキコーナの屋号で展開するアンダーツリーグループであろう。

令和元年8月3日には茨城県牛久市、石岡市それぞれ元アムズの店舗を開店させ、8日には同県取手市の元ドリーム取手店にキコーナ取手店、大阪富田林市の元ナイス富田林店にキコーナ富田林店を開店。翌日9日には神奈川県茅ケ崎市の元ヒメカン茅ケ崎店にキコーナ茅ケ崎店、翌10日には同県厚木市にキコーナ長谷店、京都府宇治市にキコーナ宇治大久保店をモナコ宇治大久保店跡に出店させた。

実に7日の間に7店舗開店という目を見張る出店スピードである。この8月で店舗数も150店舗程度となり、店舗数でいえば業界第3位と同等に躍り出たわけだ。ここ数年にての一気の店舗数増加は業界事情の厳しさを感じさせない成長を思わせる一方で、厳しい業界事情下に店舗を手放すことを選択した企業が多く存在することを理解することができる。

店舗数増加が著しいアンダーツリーグループの店舗でも一際目を引く店舗が登場したのが7月である。盆期間には多少早いが8月の休暇の集客も狙ったかと思われる7月27日、大阪堺市堺区に登場したのがグランキコーナ堺店である。ぱちんこ1,040台、スロット777台大阪府下最大となる1,817台。これまでの大阪府下最大店舗がベガス1700枚方店の1,700であるから、実に117台多い大型店の登場である。

アンダーツリーグループといえば比較的駅前小型店もしくは中型店のイメージが強いが1,000台を超える店舗も存在する。ここ数年内でいえば2016年に開店したキコーナ松戸店、キコーナ京都向日店、2018年のキコーナ加古川店といった店舗である。これらの店舗はどこも高稼働を維持継続しており、1,000台を超えるような店舗の運営ノウハウも確立していると推測できる。

7月27日に開店したグランキコーナ堺店も開店以降高稼働を維持。新台入替を中心としながら各種集客の策を講じて維持している。
高稼働の維持も気になるところではあるが、今回特筆すべきはその出店立地である。大阪府内で人口、面積ともに第2位となる堺市に、多層階ではなく一層で1,800台以上の店舗となる立地を確保している。

大阪府の堺市は人口が80万人を超える。店舗のある堺区だけでも15万人弱が存在。人口も存在するが大型ぱちんこ店舗も複数存在し、同区にはP.E.King of kings大和川店が1,360台、マルハン堺遠里小野店が1,092台といった1,000台を超える店舗が複数存在。人口は存在するが設置台数も存在し台当り人口は全国平均より低い18人弱である。

以前までの業界トレンドであれば、人口は存在しても競合が多く台当り人口の少ない立地は敬遠されていた。しかしながら大型店を作成しても、遊技機本来の人気が低く、集客が難しい昨今では大型店舗というだけでは集客は困難であり、遊技者層が存在しないような場所への出店を避ける傾向となってきている。競合他社が数多く存在していたとしても、あえてその場所に出店を行うのが最近の傾向である。

グランキコーナ堺店が存在するのは南海鉄道堺東駅から徒歩10分圏内。駅前には大型商業施設もあり、駅前には飲食店を中心に数多くの店舗が立ち並ぶ。

店舗の周辺に目を向けると飲食店も数多いが、スナック店の看板が眩しいようなビルも立ち並び、如何わしい雰囲気も醸し出している。雑多な雰囲気はぱちんこ店には最高のロケーションである。当然近隣客も取り込んでいることだろう。

店舗前には南国を思わせるフェニックス通りが片側4車線で存在し、車窓からの認知も抜群であり、車客の取り込みも容易に想定できる。先に記載したように駅からも徒歩圏内。南海鉄道の堺東駅は難波駅からも十数分で来ることが可能。

近隣飲食店への出勤を含めた近隣徒歩、自転車客、鉄道利用客、車客も獲得できる稀に見る優良な立地への出店であることがわかる。

ぱちんこ店舗の成功は立地に左右されるとは過去から言われているが、昨今においてはその傾向はより強い。グランキコーナ堺店のような立地取得し運営を行うような企業は相当な企業としての体力も必要であろう。

運営能力も当然だが、こういった立地を取得できる交渉能力が成長している企業たる所以といえるだろう。

圧倒的なM&Aによる企業取得に目を奪われがちではあるが、アンダーツリーグループの大型店運営には注目していかなければならないだろう。

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担当者
チーフ経営
コンサルタント
島田 雄一郎

全国のパチンコホール経営者や遊技機メーカーなどの緊密なネットワークを構築。行政や組合の動向に関する豊富な情報と分析を有する。また、ホール運営に関して精通し、業務の運用状況を確認し、コスト及び時間改善の提案を行う。また、全国の繁盛店舗の運営状況を知ることから、店舗の運営状況が適切なのかを判断する店舗診断も展開。店舗間での運営格差の是正にも役立ち、ホール企業のブランド構築のサポートも行う。