コンサルタントコラム 2020/3/24

ぱちんこ企業において、多角化経営が増えることになりました。

  アミューズメント支援部

リーマンショックや東日本大震災、そして今回の新型コロナのように、
10年に一度や二度、経済や生活のシステムそのものを変える事柄が発生します。
東日本大震災後、スマホが一気に普及し「 繋がりの経済と生活 」へ一気に多角化が起こりました。

今は、SNSでの「 双方向 」「 常時接続 」は当たり前となりましたが、
それ以前は「 一方向 」のブログやメールが主流だったことを記憶されている方も多いでしょう。

今回の新型コロナは、上述のように「 多角化経営 」「 ダブルワーク 」の契機となります。
経済と生活のシステムが、今後数年で(10年も経たずに)一気に整備されていきます。
今回増えた「 リモート化 」「 デジタル化 」というのは、その要素に過ぎません。
本質は、経済と生活、つまり、ビジネスにおける売上(利益)と家庭における収入への影響、構造変化、です。

ぱちんこの市場のように、ライフサイクル上で成熟期を迎え、斜陽期になると、
我々コンサルタントは「 大型化 」と「 専門化 」の提案が増えます。
大型化での商圏拡大によるシェア拡大戦略か、専門特化することによる
ニッチシェア拡大戦略、生産性の向上(効率化)を狙います。

が、いずれにしても、今回の様な「 巣ごもり(家に閉じこもる) 」が、
社会的に起きた場合「 来店型ビジネス 」がぜい弱で、リスクであることが浮き彫りになりました。

一方、社会のインフラが上述したように「 繋がりの経済と生活 」となったため、
通販やネットとの繋がりで「 生活できてしまうというリアル 」を多くの国民が体験する結果となりました。

いずれにしても、経営者は、自社の収益モデルを再構築する良い機会です。
このタイミングで見直さないと、今後10年で自社が成長すること、または、存続することが危ぶまれます。
社会が大きく変わるタイミングです。
この波に便乗して、自社の収益モデルを見直しましょう。
その最初に着手することが「 不採算店舗の戦略 」です。

「 収益性 」という観点からとらえると、
ぱちんこ営業(業態)が、今後も引き続き、高収益ビジネスです。
ただし、斜陽期を迎え、市場規模は縮小し続けるので、ぱちんこビジネスが、再び成長曲線を描くことは、ありません。
つまり、今後、ぱちんこ企業として「 10年 」「 20年 」という軸で存続するには、店舗拡大の一手です。
それは、M&Aにしろ、自社出店にしろ、です。

この観点をベースとすると、冒頭の「 何か、儲かるビジネスはありますか? 」
という思考の経営者様においては、企業の存続は厳しい、と言えます。
逆説的になりますが「 儲かるぱちんこ営業で儲けられないのであれば、他のビジネスではより儲けられないから 」です。

そんな中、現在「 ぱちんこ営業の店舗拡大 」を実現している企業の特徴として
「 不採算店舗の戦略が上手 」ということがあげられます。
斜陽期において、この「 不採算店舗の戦略を間違うこと 」は、企業全体の収益を悪化させることになります。

不採算店舗の戦略、は、大きくは下記3つ。
1.ぱちんこビジネスモデルの時流適応(収益化のための、再投資)
2.売却
3.異業種転用

1.2.は、ぱちんこ本業と向き合うという経営戦略の話。
3.は、多角化経営にチャレンジするという経営戦略の話。
今、成長、V字回復をしている企業は、この様な「 不採算店舗の経営戦略 」を最初に行い、
それをキッカケとして、再び成長されています。

あ、賢明な方はお気づきだと思いますが、上記はいずれにしても手段の話です。
本質的に、今回お伝えしたかったのは「 収益構造を変える 」です。
是非、今回の10年に一度の外部環境の機会に、自社の収益モデルを再構築してください。

4月8日(水)に開催させていただく「 多角化経営セミナー 」では、
多角化経営を1つの起点として、あくまで、ぱちんこ事業を本業として、
企業成長を再構築するための内容で実施させていただきます。

10年後もぱちんこ事業を本業として勝ち残りを決めている企業様はぜひご参加ください。
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担当者
アミューズメント支援部

船井総合研究所のアミューズメント支援部。ぱちんこ店舗運営を本業とされている経営者様、ぱちんこ店舗運営からの多角化・撤退をご検討されている経営者様を対象にコンサルティングを展開しております。