コンサルタントコラム 2020/5/1

新型コロナ禍における「やってはいけない事」と「今やるべき事」

シニアコンサルタント  今西 優貴

新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、
1日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。
 
感染拡大が続く状況を鑑み、新型コロナウイルス感染症に関する当社対応としまして、
セミナーは5月末まで、経営研究会は6月末まで、ご来場による開催からWEB開催に切り替えさせて頂いております。
 
また、随時、新型コロナウイルス対策関連セミナーを実施させて頂いております。
皆様の会社経営、新型コロナウイルス感染対策の一助となれば幸いです。

 
今西です。
パチンコ業界人生20年。未曾有の事態となっております。
 
パチンコ業界も多くのホール様が休業を強いられ、
連日のマスコミ報道によって厳しい状況下におかれています。
皆様の大変なご苦労は安易に想像できます。
しかし、この危機を乗り越え、生き延びねば未来はないのです。
 
最初に、この混乱期において、これだけはやってはいけない事を記したいと思います。
精神的なものになりますが、「祈り」です。
こういう混乱期はスピリチュアルのようなものが流行りやすいです。
そして、「自暴自棄」「投げやり」になりそうな局面はいくつも訪れますが、
とにかくこれからは何も産まれません。
 
経営者として現在すべき事は、「現預金の積み上げ」が何よりも最優先であります。
これは、皆様ご理解いただけているかと思います。
現預金が「月商」、パチンコホールにおいては「月粗利」が
3か月分を下回っている場合は一般的に危険といわれます。
 
しかし、その資金繰りをどうすべきか?
結論は、政府系金融機関を優先+フル活用し、融資額も「大きく長く借りる」が基本です。
また、「有事の資金調達(借入申し込み)は平時と異なるロジックでのアタック(情報開示資料)が必要。」
と弊社の財務コンサルタントからアドバイスを受けています。
 
簡単に申しますと、
根拠⇒売上(粗利)がいくら減ったか?
見込み⇒売上(粗利)がどれだけ減るか?
借入理由⇒民間系:コロナで大変だからではなく、根拠、見込みからの借り入れ必要金額を明示
     政府系:コロナが要因となって、根拠、見込みからの借り入れ必要金額を明示
返済見通し⇒返済出来る事の根拠

というような内容で、よりスピーディーな審査により、
早い融資の為に有事用の資金調達法の情報、手法を予習してください。
※詳しく知りたいお方は弊社の財務コンサルタントまでご相談下さい。
 
さらに、経営者が現場に向けてとるべき行動とは?
 
経営は「ヒト、モノ、カネ」と言われます。
モノ⇒機械出ない
カネ⇒売上が見込めず、融資次第
となっていますが、
ヒト⇒社員だけは辞めない限り存在
します。
アフターコロナ後の攻勢にあたって、
今の人への扱いがコロナ後の数字に表れてくると思っています。
 
人と言っても、
「優秀な人:普通の人:劣る人=2:6:2」
の割合でいます。
まずは、全てのスタッフに向けて「不安を払拭し、勇気づける!」
これは全現場に対して行って欲しい事です。
幹部に向けては、「平時よりコミュニケーション頻度を上げ、一体化する事。」
この2つは精神的な支えとして必要な行動です。
 
また、パチンコ営業のため、人に対してすべき事として、
“今は”ボトムアップでは無く、少ない「精鋭部隊」を選抜、育成、鍛え抜く事です。
 
この混乱期において、優秀な2割の人材に攻勢時の営業戦略、戦術、戦闘準備を実施させるべきです。
(複数業務担当者の仕事量が個人的に増える事もあります。)
残りの8割は、とにかく鼓舞し続ける事で充分です!
 
終息(完全にコロナが終わる)ではなく、
収束(ある一定の状態に落ち着く)の状態になっても、
残念ながらパチンコの市場規模は最悪6割~7割まで減少すると予想しています。
減少した市場において、お客様の奪い合いが熾烈になる事は必至です。
では、収束時に仮説でも根拠をもって戦略・戦術を立案出来る人はいますか?
 
いつ  いつぐらいにお客様が戻って来るか?
どこで どの店舗、部門を遊技されるか?
なにを 何の機種を遊技されるか?
だれが どの客層なのか?
なぜ  上記の数的根拠は何か?
どのように どのような手法で宣伝するか? どのような遊技環境化にするか?

 
このような5W1Hの精度を上げるためにできることは、
収束までの期間中、精鋭部隊の情報収集・情報交換へ投資をし、武装させる事です。
優秀な人材を次のステージへレベルアップさせ、ベストな戦略を決めてもらうことが
この有事の際ではロスが絶対的に少なく効率がいい投資です。
 
「社員を鼓舞する」、「幹部のコミュニケーション頻度アップ」、「精鋭部隊の武装」
どれも大きな追加経費が産まれない行動という所がポイントです。
コロナにやられっぱなしでは、経営は面白くありません。
攻勢に出る時の為に、「備えあれば憂いなし」正に今ふさわしいのではと感じています。
 
 

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新型コロナウイルス感染拡大に伴うセミナーのWEB開催について
 
【2020/3/2(月)~5/31(日)開催のセミナー】
※4/20時点で、5/31まで期間が延長となりました。
 WEB開催に変更させていただきます。(ご来場による開催はございません)
※対象のセミナーにお申し込みをいただいたお客様に対しては、
 担当者から順次、電話・メール等により、
 閲覧方法等につきご案内をさせていただきます。
 
【2020/6/1(月)以降に開催のセミナー】
ご来場による開催とWEBによる開催の併用を予定しております。
今後の状況によって、WEB開催のみに変更させて頂く場合がございます。
※研究会は6月末までWEB開催となります。
 
上記をご了承のうえ、お申し込みください。

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担当者
シニアコンサルタント
今西 優貴

超ユーザー視点に、船井流パチンコホール即時業績向 上法を加えた、パチンコホールの仕掛けのプロ。数々 の地域一番店を作ってきており、ホール様から厚い期 待を受けるパチンコホールコンサルタントである。